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四季の歌

         1  夕やけ小やけの 赤とんぼ
          負われて見たのは いつの日か

       2  山の畑の 桑の実を
          小籠に摘んだは まぼろしか

       3  十五で姐やは 嫁に行き
          お里のたよりも 絶えはてた

       4  夕焼け小焼けの 赤とんぼ
          とまっているよ 竿の先


 今では「あかとんぼ」と、アクセントが「かと」になっていますが、この曲が作られた当時は「あ」を
 高く「かとんぼ」を低く発音していたそうです(ハーモニカの先生から聞きました)。こう言うことを考え
 ると、今の若いミュージシャンたちのように、ことばのアクセントなど無視した作曲法のほうが、
 あるいはいいのかもしれませんね。
 この詩は、意味のうえから考えると4番からはじまると想うほうが、詩の感情はよくわかります

    竿の先に赤とんぼが止まっているのを見て、幼時の記憶が次々と甦ってきたきた、
    ねえやにおんぶされて赤とんぼを見た事があったが、あれはいつのことだったろうか、
    山の畑で桑の実を摘んだ事があったような気がするが、あれは夢だったのだろうか
    ねえやは嫁にいってしまい、今では実家の様子もわからなくなってしまったーーーと
    云ったふうに。

 自分の記憶がどのくらい昔までさかのぼれるか考えてみるのもたのしいものですね。


   

                                   棒の先にとまった赤とんぼ
 


     ①  みかんの花が 咲いている
       思い出の道 丘の道
       はるかに見える 青い海
       お船が遠く かすんでる

    ②  黒い煙を はきながら
       お船は どこえ行くのでしょう
       波にゆられて 島のかげ
       汽笛が ぼぅと 鳴りました

    ③  いつか来た丘 母さんと
       一緒にながめた あの島よ
       今日も 一人で 見ていると
       やさしい母さん 思われる


   私はハーモニカを少し吹きますが、「みかんの花咲く丘」は、下手ながら得意曲の一つです。
   全体に詩はとても切ないけれど、このやさしく伸びやかなメロディーがしみじみと心を癒して
   くれます。TBSの番組「BS日本・心のうた」の中で言っていましたが、元々の歌詞では【やさしい
   母さん偲ばれる】だったのがNHKで放送される際に【やさしい姉さん思われる】に置き換えられ、
   その後今の歌詞になったそうです。敗戦後は空襲等で母親をなくした子供たちが多く、彼等に
   つらい思いをさせ無い為だったと思います。
   元の歌詞が難しい等の理由で書き換えるのは賛成できませんが、こう言うのは私的には、まあ
   いいかなと思います。



                               みかんの花

   冬景色
         作詞・作曲 不詳

一 さ霧消ゆる湊江の
   船に白し 朝の霜
   ただ水鳥の声はして
   いまだ覚めず 岸の家

二 鳥啼きて木に高く
   人は畑に麦を踏む
   実に小春日ののどけしや
   かえり咲きの花も見ゆ

三 嵐吹きて雲は落ち
   時雨落りて日は暮れぬ
   若し燈火の漏れ来ずば
   それと分かじ 野辺の里
  


     唱歌の中でも名曲といわれるこの歌は、一番では早朝の漁村
   二番では昼間の田畑、三番では夕暮れの村落と言うように
   田舎の一日の情景をスケッチ風に文語調で描いた三拍子の
   旋律が美しい曲です。
   題名は「冬景色」となっていますが、「小春日」や「時雨」と言った
   ことばが出てくるところから、初冬の頃だろうと私は思います。
   現在は小学五年生の歌唱教材に二番まで選ばれているらしい
   ですが、現代っ子がそこに描かれた日本人のもつ原風景を
   イメージするのは難しいかもしれません。


    京都府の「美山茅葺の里」の冬景色  (平成29年2月の実技の授業)





 第2回

                            和泉環境センターコスモス園で満開のコスモス H30年10月

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